今回はオススメの音楽の話をすこし。
エリック・サティはフランスの作曲家です
のちの様々な音楽に影響をあたえた革命的な作曲家ですが、かなりユニークな人だったらしくクラシック界では異端児として扱われている存在です
ここで面白いのが、彼の発表した作品に『家具の音楽』というのがあります
音楽をイスやテーブルといった家具のように日常生活の背景のありふれた一部として捉える、という考え方のもので、今でこそあたりまえになったBGM(バックグラウンドミュージック)の先駆けになったともいわれている革命的な作品です
サティはこの音楽を演奏会の休憩時間に演奏することで、味気のない休憩時間にお客さんにリラックスを与えようと意図しました
ところがそんなサティの狙いとはうらはらに、興味をそそられたお客さんは休憩時間までもその音楽に聴き入ってしまい、狙いがはずれて怒ったサティはみんなにおしゃべりをうながした、という逸話があるそうです(笑)
この話をきいてアンティーク家具にも似たような感じがあるのかな〜と思いました
気に入ったテーブルでお酒を飲んでると、いつのまにかテーブルをみてニヤニヤしてる自分がいたりします(笑)
極上のアンティークソファでリラックスしているような、そんなサティの音楽です。
よろしければ聴いてみてください。
今日のおすすめ
erik satie / gnossiennes , gymnopedies (p)reinbert de leeuw
ぼんやりとした音像でつむがれる美しいメロディーが染み込むように優しく耳に響きます。
秋の夜長のおともにぴったりの、アンビエントなピアノ曲集です